湯島聖堂【のんびり神田学生街】
今回は湯島聖堂についてご紹介します。
後ほどお話しますが、実は湯島聖堂と以前ご紹介した東京復活大聖堂(ニコライ堂)には意外な繋がりがあったんです。
まず、湯島聖堂とはどのような史跡なのでしょうか。
これまで知らなかったのですが、湯島聖堂公式ウェブサイトによると、お寺ではなく「孔子廟」という建物だそうです。
孔子廟とは儒学の創始者である孔子の霊をまつる建物のことで、長崎や栃木にもありますが、湯島聖堂は特に有名で代表的なものです。
湯島聖堂は江戸時代の元禄3年(1690)、日本に儒学を広めるために五代将軍である徳川綱吉によって建てられました。その後100年ほどしてから幕府直轄学校として昌平坂学問所が規模を拡大して開設され、明治時代に実質的に廃止されました。
湯島聖堂は学問所としての伝統を受け継ぎ、大正11年(1922)に国の史跡へ指定されるも、翌年に発災した関東大震災によってほぼ全てが焼失、その後、再建・保存修理を経て、現在の姿となっています。
聖堂内には孔子像があったり、珍しい建築様式であったりと厳かな雰囲気でとても不思議な場所です。
そんな湯島聖堂ですが、個人的には紫陽花が見頃の梅雨シーズンがおすすめです!
至るところで満開の紫陽花が見られて気分が上がります。
でも…、12月に同じ場所を訪れてみたら、枯れてしまっていて悲しくなりました...。紫陽花ってこんな枯れ方だったんですね...。
最後に湯島聖堂と東京復活大聖堂の繋がりについてですが、「聖橋」という橋をご存知でしょうか。
ニコライ堂がある神田駿河台四丁目と湯島聖堂がある文京区湯島一丁目を結ぶこの橋は、1927年に関東大震災の復興橋の一つとして架けられたものです。
橋自体が神聖なものというわけではありませんが、一般から懸賞募集をしたところ、神田川をはさんで二つの聖堂を繋ぐ橋であることに由来して、聖橋という名前がつけられたそうです。
湯島聖堂と東京復活大聖堂を訪れる際には、聖橋を使ってみてください!
アクセス
JR御茶ノ水駅 徒歩2分
東京メトロ千代田線新御茶ノ水駅 徒歩2分
東京メトロ丸の内線御茶ノ水駅 徒歩1分
湯島聖堂HP
千代田区観光協会 聖橋
博物館学生広報アンバサダー 川亦壮祐