【学生広報アンバサダー】美術館・博物館巡り@共立女子大学博物館
はじめまして!4月から学生広報アンバサダーに加わった、文学部史学地理学科考古学専攻1年の木下奈映(きのしたなえ)と申します!考古・歴史愛あふれるあまりヲタク気質になりがちですが、楽しんでいただけたら嬉しいです🙌
今回訪れたのは、
共立女子大学博物館の企画展
「明治のきものーシックでおしゃれな装いの美ー」
です!
駿河台キャンパスから徒歩10分ほどで行けるので、明大生におすすめです!(女子大学ですが、男性も入れるのでぜひ!!)
「和と洋が出会う博物館」
ここで、共立女子大学博物館の紹介をさせていただきます!
↓ ↓
本展で私が「なるほど!」と思ったことをもとに、見どころをご紹介します!🤩
化学染料が大活躍!
1つ目は、着物を染める染料についてです。
明治時代になって西洋の化学染料が日本に入ってくると、着物を染める際にも使用されるようになりました。
今回の展示品では…
・「紅綾地御簾几帳琴菊牡丹萩模様着物」
天然の紅に、化学染料の赤を合わせることによって、より明るく染められていました。
・「薄縹縮緬地松竹梅鶴亀模様着物」
江戸時代からある曙染を用いた着物です。化学染料を使用することによって染めることが簡単になり、明治時代に急速に普及しました。
化学染料が登場したことによって、表現が難しかった技法の難易度が下がったり、紅や紫根(紫)といった高価な染料の代替品の役割を果たしたり…
日本の着物文化にも大きな影響を与えました!
見学の日にたまたま真っ赤な服を着ていたので、時代の進歩をひしひしと感じることができました👍
展示方法で印象が変わる!
2つ目は、着物の展示方法についてです。
本展では、着物がメインの展示物なのですが
着物を広げているものと、着物をマネキンに着せているものと、2種類ありました!
着物の全体像を眺めて色合いや模様を観察するのもよいですが、やはり、実際に着付けた状態で見ると、また違った魅力が感じられます!
着物は人が着ることを計算して模様が描かれているので、着用したときにどの部分にその柄が来るのか、そして、模様の立体感によって飾っている時とまた違った印象を受けたので、展示方法が見学者に与える影響の大きさを学ぶことができました!これは是非とも参考にしたい!😃
「いき」と「粋」の違いは…?
3つ目は、説明書きの表記についてです。
本展では、着物を説明する言葉として
「いき」
をキーワードにしていると感じました。
そこで私が疑問に思ったのが「いき」という表記です。
どうしても気になって、このままでは帰れない!となった私は、博物館事務室に突撃!学芸員の石原さんに質問させていただきました😊
皆さんがよくイメージする江戸の「粋」と、本展で伝えたかった「いき」は若干のニュアンスが違うそうです!
私が「粋」と聞いてイメージするのは派手な歌舞伎です…
みなさんはいかがですか?
本展で展示されていた着物の「いき」は私がイメージする「粋」とは確かに違っていました!
江戸時代後期の女性が身に着けていて明治時代に受け継がれた「いき」な着物は、決して派手ではない地味な色使いで、着物の地に細かい模様が描かれているという特徴がありました!
当時の女性の一般的な美意識なのだそうです。
この美意識こそが、本展で伝えたい「いき」なのですね!!😁
一方で、江戸時代の舞妓さんは派手でカラフルな着物を着ていました!
全体を通しての感想
服装をメインとした展覧会を見学したのは初めてだったので、とても楽しませていただきました!大学博物館ならではの分かりやすい解説文や、シンプルで見やすい展示に大満足です😊
明治大学博物館は道具や日用品系の展示が多い分、とても新鮮で、さらに着物の展示を見てみたくなりました!
キャンパスからも近いのでまたお邪魔させていただきます!😍
共立女子大学博物館学芸員の石原さん、一緒に見学してくださった先輩方、ありがとうございました!
学生広報アンバサダー 木下奈映