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街がキャンパス!神田学生街で学ぶ②ー明治大学小林尚朗ゼミナール・大森正之ゼミナール・島田剛ゼミナールの取組みから

日頃の指導やゼミナール活動について

小林ゼミナール

──ゼミ活動についてそれぞれご紹介をいただければと思います。

小林 商学部のゼミは2年生から始まり3年間です。私のゼミには1学年あたり25名前後の学生がおります。日頃のゼミでは輪読やグループワークなど座学を中心に行っています。3、4年生になってからフェアトレードの活動をしています。私たちが直接外国から物を輸入するというよりは、フェアトレードという考えを日本や神田の街に普及させたいという思いがあります。パッケージを公募した「まちチョコ」を販売する活動や、今の3年生はインドのフェアトレードコットンから商品を作る取組みをしています。また学園祭のときはフェアトレード商品を使った模擬店を出したり、教室で展示・販売をしたりしています。今回座談会に出席してもらった此上さんは、明治大学公認サークルのMeiji Fair Trade Clubの代表も務めています。他学部の学生や、私のゼミの学生でなくても、フェアトレードをやりたいという声がかねてありました。サークルを作れば、フェアトレードの活動ができるということでできたサークルです。今年度の「まちチョコ」はMeiji Fair Trade Clubとゼミとの共同企画となります。

小八木 先生はいつも、非常に愛と情熱に溢れた指導を行ってくださいます。ゼミの活動は輪読・発表がメインになっています。私たちが何かを調べて伝えるのですが、それに対して先生が的確にコメントをしていただけるので私たちの学びも一層深いものになります。

またゼミに参加して非常に印象的だったのは、毎回ゼミ員誰かしらが発表をすると、先生が必ず「勉強になった」とおっしゃってくださることです。先生がゼミ生と一緒に学ぶという姿勢を忘れずにおられる証拠だと思います。将来社会に出て、誰かの上に立つ立場になったとしても、先生のように探究心や向上心を忘れないようにしようと思っています。

日頃、私たちは明治大学をフェアトレード大学にするという目標を掲げて活動を続けています。この目標は私たちの1期上の第12期の代が打ち立てたもので、私たちもその考え方に共感して目標を引き継ぎました。12期生はカフェパンセでフェアトレードチョコやコーヒーを販売したり、明大祭でフェアトレードスパイスを使った焼きそばの販売や教室で展示を行ったり、近隣の小学校でサッカー教室を開きました。

私たち13期生は埼玉県の中学校で大学生の日常紹介や、フェアトレードに関する授業を行いました。「まちチョコ」は私たち13期で取り組みました。仕入れたフェアトレードチョコを近隣の店舗にお願いして販売してもらう企画です。

またバナナペーパーというザンビアの有機栽培バナナの茎から作った、世界フェアトレード連盟の認証を受けた紙を使って、「MEIDAI BINGO 和泉ver.」を制作し、コロナ禍でなかなか和泉に行けない1・2年生向けに、和泉キャンパスを知ってもらうためのきっかけづくりをしてもらおうという企画を打ちました。14期は先程先生からも話がありましたように、フェアトレードコットンを使用した商品を産学協同で開発してクラウドファウンディングで販売しています。1月末現在で43万円くらいの支援をいただいています。

MEIDAI BINGO 和泉ver.配布のようす

此上 小林先生は優しくて面白い、本当に良い先生です。それだけではなくて、時には厳しくはっきりと学生に意見をおっしゃってくださる、尊敬できる先生です。

ゼミの活動では2年生の前期を通して、輪読発表を行い、国際経済に対する知識を幅広く学びました。秋学期はメンバーが興味があるテーマに分かれて発表を行いました。私はフェアトレード班に入りました。他には人権班、コロナ班などさまざまな分野をテーマにした班があり、それぞれのテーマについての知識を深めました。小林ゼミでは発表が中心のため、発表する力が非常についたと思っています。Meiji Fair Trade Clubでは、小林ゼミと同じようにフェアトレードの勉強をし、知識がついたところで「まちチョコ」の企画であったり、フリーペーパーの発行などの活動を行いました。

小林 フェアトレード大学を目指そうと思ったのが7、8年前で、それから活動を続けてきましたが、2020年からはじまったコロナ禍で活動が制限されてしまいました。とくに2020年の春から半年間はほとんど身動きがとれませんでした。正直何をどうすればよいのかわからない感じでしたね。ただ学生たちからすると限られた時間ですから、なんとかしなければいけません。この2年間制約があるなかにも関わらず、学生たちがこんなことをやってみたいとどんどん希望を出して、できる限りのことをやってくれました。本当によくやったと思います。これがコロナ禍でなかったら、さらにどのくらいの広がりをみせてくれたかと思うくらいです。

次回は大森ゼミナールの「日頃の指導や活動について」お聞きします。
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